IBM Notes フィーチャーパック 9 の新機能

IBM® Notes フィーチャーパック 9 では、メールの新機能が提供されます。

表 1 ではアップグレードおよび新機能を説明します。

表 1. IBM Notes フィーチャーパック 9 の新機能の説明

機能

説明

高解像度のサポート 高解像度のモニターまたはカスタム DPI 設定を使用すると、Windows 上の IBM Notes クライアントで文字とアイコンが正しくサイズ調整されるようになります。
メール内のフォントの完全な保持 IBM Notes を使用してインターネットを介してメールを送受信する場合に、MIME 本文内のフォントサイズが受信者のメール内で正しくレンダリングされるようになります。
改善された名前検索 入力補完または [あいまいな名前] ダイアログを使用して <姓 名> で検索すると、 名 姓> で検索した場合と同じ結果が返されます。例えば、Don Smith または Smith Don で検索すると、Donald、Donovan、Smithfield などのバリアントを含む同じ結果が返されます。

この機能を有効にするには、管理者に依頼してください。

モバイルディレクトリカタログを使用する IBM Notes アドレス指定のサポートの改善 入力補完を使用してモバイルディレクトリカタログを検索したときに表示される名前のリストが、ディレクトリカタログ構成に従ってソートされるようになります。ローカル連絡先内の名前はこのリストに従います。さらに、サーバー検索を円滑に行うために、リストの末尾で [ディレクトリ検索の条件] > [文字] オプションが使用可能になります。

この機能を有効にするには、管理者に依頼してください。

IBM Notes と Outlook 間でのカレンダーの相互運用性の改善 Outlook ユーザーに送信される繰り返し会議の招集に対する予定変更、更新、キャンセルを一度に行えるようになります。Outlook ユーザーからの繰り返し会議の招集に対する辞退、削除、予定変更の提案も可能になります。この機能は、デフォルトで有効になっています。
外部ユーザーに送信されるメール内の署名の精度の改善 外部ユーザーに送信されるメール内の署名に対して、以下の改善が行われています。
  • メール内の HTML 署名のフォントサイズを変更できなくなりました。
  • イメージ URL を含む署名は URL として送信され、埋め込みイメージとしては送信されません。
  • paragraph margin-top/marginbottom/ margin:0 形式で定義される HTML 署名内の行間隔は変更できなくなります。

現在メールのカスタム設定を使用している場合は、この機能を有効にするように管理者に依頼してください。

MMR ユーザー向けの低帯域幅接続での複製のパフォーマンスの改善 低帯域幅接続において管理対象メール・レプリカ (MMR) 機能を使用している場合は、初期に複製するアプリケーション文書の数を制御できます。詳しくは、「複製のクイックリファレンス」を確認してください。

この機能を有効にするには、管理者に依頼してください。

代理メールファイルの自動最新表示 ほかのユーザーのメールファイルへの代理アクセスを行う場合に、そのメールファイルが自分の Notes クライアント内で自動的に最新表示されます。

この機能を有効にするには、管理者に依頼してください。

追加のローミングサポート 以下のコンポーネントでのローミングがサポートされるようになります。
  • 開いたタブ
  • フォントと色のプリファレンス
  • IBM Notes 共有ログイン

以下のコンポーネントのローミングを有効にするように管理者に依頼してください。

  • スペル辞書
  • 選択したロケーション
既存メッセージでのメールルールの実行 既にメールフォルダにあるメールに対してアクションを実行するためのメールルールを使用できます。この機能を有効にするには、[ファイル] > [プリファレンス] > [メール] をクリックします。[メールオプション] で [既存のメールでルールの実行を有効にする] を選択します。
注: この機能を使用するには、管理者があなたのメールファイルをフィーチャーパック 9 テンプレートにアップグレードする必要があります。
英語以外の文字の処理の改善 IBM Notes と IBM Domino で、インターネットメッセージ内で英語以外の文字を扱うための標準インターネットプロトコルである RFC2231 がサポートされるようになります。この標準をサポートすることで、IBM Notes と、この共通プロトコルを使用するほかのメールクライアント (Thunderbird など) 間での通信でのメッセージの精度が改善されます。
Notes リンクでの完全修飾ドメイン名のサポート 完全修飾ドメイン名を持つアプリケーションを、接続文書を作成することなく Notes リンクから開けるようになります。この機能は、デフォルトで有効になっています。

この機能を無効にするように管理者に依頼してください。

メモステーショナリーを使用して作成されたメッセージの回収のサポート サーバー上でメッセージの回収を構成するときに、メモステーショナリーを使用して作成されたメッセージを回収できるようになります。
注: この機能を使用するには、管理者があなたのメールファイルをフィーチャーパック 9 テンプレートにアップグレードする必要があります。